スピーカーのメンテナンス方法は?正しいお掃除で音質を保とう
2020.11.17音響知らない間にホコリが溜まってしまいがちなスピーカー。しかし、「定期的にスピーカーの掃除をしている」という人はそれほど多くないのではないでしょうか。スピーカーのカバー(サランネット)を外してみると、意外とホコリは溜まっているもの。
今回はスピーカーを掃除する際の手順や注意点などをご紹介します。
スピーカーをメンテナンスするメリット
掃除をしたことがない人からすれば「スピーカーの掃除って何の意味があるの?」と疑問に思われるかもしれません。たしかに掃除を怠ったからといって、スピーカーが突然壊れるということはほとんどないと思います。では、なぜ掃除したほうが良いのでしょうか。ここではスピーカー掃除のメリットをご紹介します。
音の劣化を防ぐ
スピーカーは電気信号を振動に変換することで音を鳴らす音響機器です。機械である以上、メンテナンスをせずに放置しておくと音質劣化につながりかねません。
故障する原因を減らせる
スピーカーの内部にホコリなどが入り込んでしまうことは好ましくありません。汚れを放置しておくことで、部品が錆びてしまうことも。スピーカーを清潔に保っておくことは、故障の原因を減らすことにつながります。
きれいな見た目を保てる
当然ですが、定期的にメンテナンスをすることで、見た目も清潔な状態に保てます。また、自分でメンテナンスを行うことで、機材に対して愛着が持てることも良い点です。
スピーカーの掃除の準備
ここでは掃除の際に押さえておきたい点をご紹介しています。スピーカー付属の説明書などをお持ちであれば、そちらも併せて目を通しておくと良いでしょう。
用意するもの
スピーカー掃除のメインはホコリを取ることです。雑巾やクロスなど、ホコリを拭き取るための布類を用意しましょう。エアダスターやブロアーなど、ホコリを吹き飛ばせるものもあると便利です。
注意点
基本的には乾拭きで掃除を行います。もしスピーカー本体の外面を水拭きしたい場合は、クロスをしっかりと絞り、ユニット部分や金属部分を濡らさないように気を付けましょう。水気が付着することで錆びさせてしまったり、痛ませてしまったりする場合がありますし、破損につながる可能性があります。ユニット部分や金属部分へのクリーナーなどの使用も控えましょう。
また、掃除する前にメーカーサイトや説明書などで、お持ちのスピーカーのお手入れ方法を確認しておくことが大切です。
掃除の頻度
清潔な環境下であれば、年1回の程度の頻度で問題ありません。ただし、ホコリの多い環境、汚れが付着しやすいような環境であれば、3カ月に1回程度は掃除することをおすすめします。
スピーカーの掃除方法
ここでは、スピーカーの掃除手順をご紹介します。
手順① まずはスピーカー表面のホコリを拭き取る
スピーカー本体の表面に付着したホコリを拭き取りましょう。掃除は基本的に乾拭きで行います。細かな溝などに入ったホコリはエアダスターやブロアーで吹き飛ばすと良いでしょう。
手順② スピーカーのサランネットのホコリを拭き取る
サランネットとは、スピーカーユニットの前面に付いているカバーのことです。こちらは取り外し可能ですので、外した状態でホコリを取り除きます。裏面からエアダスターやブロアーを使って空気を吹きかければきれいになります。表面に残ったホコリはクロスなどで拭き取るとよいでしょう。
サランネットを使用していない方は、この手順は飛ばしてください。
手順③ スピーカー本体のエッジ部分のホコリを拭き取る
サランネットを取り外すと、スピーカーのユニット部分がむき出しの状態になります。ユニット部分は水気厳禁です。エッジやコーン紙は非常にデリケートな部分ですので、掃除の際は慎重に取り扱いましょう。特に、コーン紙は指で触れると破損する恐れがありますので、扱う際は気を付けてください。
エッジ部分は乾いた柔らかい布などで優しく拭きます。エッジ部分も傷を付けてしまうと音の再生に支障をきたすことになるため、触れる際は丁寧に扱ってください。
手順④ サランネットを取り付け、終了
取り外したサランネットをスピーカーに取り付けて終了です。
スピーカーの保管方法
長期間使わないスピーカーは、そのまま放置しておくよりも、きちんと保管しておくことが大切です。イベント用のスピーカーなど普段は使用していないスピーカーは、保管方法に注意しましょう。
ホコリを避ける
ホコリの多い環境にスピーカーを保管することは避けましょう。また、保管の際は布などを被せておくとホコリが付くことを防止できます。ただし、その場合は湿気がこもらないように注意する必要があります。
湿気を避ける
湿気の多い場所にスピーカーを保管することは、部品の劣化やカビの発生につながります。故障の原因にもなりかねませんので、保管場所は湿気の少ない環境にしましょう。
直射日光を避ける
直射日光も部品の劣化につながります。また、スピーカーの表面が日焼けしてしまうことがありますので、日光の当たる場所は避けるようにするか、カーテンなどで遮光して保管しましょう。
おわりに
スピーカーの清掃・メンテナンスといっても、頻繁に行うものではありませんし、それほど大きく手間のかかるものでもありません。しかし、少し手をかけてあげることだけでも、オーディオのコンディションを長期間良好な状態に保つことができます。定期的なメンテナンスを習慣にして、オーディオを長く楽しみましょう。
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