【初心者向け】マイクケーブルの選び方は?おすすめのメーカーもご紹介
2020.08.17音響マイクケーブルはマイクと機材をつなぐためのケーブルですが、複数の種類があることをご存じでしょうか。用途やシーンに適していないマイクケーブルを選んでしまうと、トラブルの原因にもなりかねません。
今回は、マイクケーブルの選び方とおすすめのメーカーについてご紹介します。
マイクケーブルを“しっかり”選ぶメリット
マイクケーブルはコネクターの形などによって種類があり、どれを選んでも同じというわけではありません。手持ちのマイクや機材に合った適切なものを使用しないと、「コネクターが接続できない」「音が鳴らない」などのトラブルが予測されます。最悪の場合、機材の故障を招きかねません。マイクケーブルを正しく選ぶことは、これらのトラブル回避につながります。
また、マイクケーブルは音質にも若干ながら影響を与えるため、マイクケーブルごとの特徴を知っておくことで、より目的に適したマイクケーブルを選ぶことができます。
マイクケーブルの選び方① 「マイクの種類」で選ぶ
ダイナミックマイクの場合
ダイナミックマイクとは、ライブハウスやカラオケなどで見かける一般的な形状のマイクです。ファンタム電源を必要としないため、使用する機材に応じてマイクケーブルを選ぶことができます。
コンデンサーマイクの場合
コンデンサーマイクとは、レコーディングスタジオなどで使われる録音向きのマイクです。コンデンサーマイクの使用にはファンタム電源が必要になります。このため、ファンタム電源を供給できる機材に合わせて「XLRコネクター」が両端に付いたマイクケーブルを選定します。適していないマイクケーブルを接続しても、マイクを動作させることができません。
マイクケーブルの選び方② 「ケーブルコネクター」で選ぶ
マイクケーブルを選ぶ際には、使用するマイクと機器(ミキサーやオーディオインターフェイスなど)の接続部を必ず確認しましょう。接続部に適合したケーブルコネクターでなければ、マイクケーブルを接続することはできません。
ここでは、ケーブルコネクターの種類をご紹介します。
XLRコネクター
マイクケーブルのコネクターとしてはメジャーなタイプです。このコネクターが付いているケーブルは「キャノンケーブル」とも呼ばれます。コンデンサーマイクを使用する場合は、このコネクターが付いているケーブルを選びましょう。
フォンコネクター(TSフォン・TRSフォン)
ヘッドホンやギターのケーブルとしてよく用いられるコネクターです。フォンコネクターは、伝達方式によって「TS」と「TRS」の2種類があり、TSはアンバランス方式、TRSはバランス方式のコネクターをそれぞれ意味しています。
アンバランス方式は「ホットとシールドの2種類」で信号を伝達しています。一方、バランス方式は「ホット、コールド、シールドの3種類」で伝達を行います。バランス方式はノイズに強く、長距離の伝送の際に有利です。
RCAコネクター
ピンケーブルとも呼ばれるコネクターです。映像機器や音響機器などでも馴染みの深いコネクターで、オーディオ機器で用いる赤と白のコネクターをご覧になったことがあるかもしれません。ひと昔前のゲーム機器などは、このRCAコネクターを用いる接続が主流でした。
その他
パソコン作業などに適した、USBコネクターの付いたケーブルもあります。ライブには適していませんが、パソコンで録音や配信などを行う際には便利です。
また、XLRコネクター-フォンコネクターなど、別々のコネクターが付いた変換ケーブルなどもあります。
マイクケーブルの選び方③ 「長さ」で選ぶ
マイクケーブルは、使用する環境や場面に適した長さのものを選定することも重要です。また、機材からマイクまでの最短距離で選ばずに、マイクや機材を移動させる場合などを考慮して長さに余裕を持たせましょう。
野外や広い屋内での使用などでマイクと機器の距離が大幅に離れている場合は、ケーブルの使用を想定せずワイヤレスマイクを導入することが適切な場合もあります。
人気マイクケーブルメーカー「CANARE(カナレ)」
カナレは日本の老舗音響ケーブルメーカーです。カナレのケーブルは耐久性に優れており、価格もリーズナブルに抑えられています。音質面で個性が出過ぎることがなく、楽器本来の音を素直に表現できる点が魅力です。品質も安定しており、信頼性が高い定番のケーブルメーカーと言えるでしょう。
ジャトーでは、これらの他にもカナレ製ケーブルを多数取り揃えております。
https://www.jato.jp/c/maker/gr153/gr141/gr148
まとめ
今回は初心者の方向けに、マイクケーブルの選び方をご紹介しました。
マイクケーブルはシンプルな音響機材ですが、正しい知識を身につけてシーンや条件にマッチする製品を使用することが大切です。若干ながら音質面への影響も考えられるため、マイクケーブルを使用する際は使用するマイクや機材に適したものを選びましょう。
最新記事 by JATO online shop マガジン編集部 (全て見る)
- ラックやスタンドの定番ブランド!AURORA(オーロラ)の強み・魅力をご紹介 - 2024年8月28日
- スマホの音を音響設備に取り込みたい。業務用Bluetooth受信機器4選。 - 2023年10月4日
- 防水?防塵?保護等級IPコードの基礎知識と屋外設置時のポイント - 2023年8月22日