どれくらいスリム?
これまで見てきたスピーカーにもスリムなものはたくさんありましたが、BEC AI-100はずば抜けてスリムです。
幅は36mm、厚みは22mmしかありません。高さは1010mmなので、正面から見たサイズ感は1mのものさしと同じくらいです。
下の図は、BEC AI-100の正面(左)と市販の1m竹製ものさし(右)のサイズを比較したものです。いかにスリムなスピーカーか想像できると思います。
建築構造のラインに合わせる設置をすることで、どこにスピーカーがあるのかわからないくらい目立たせず設置可能です。

オススメのシーン
このスリムな筐体は軽量で丈夫なアルミ製。重量は約1kgです。軽量なため、特別な補強をしなくてもほとんどの壁に取り付け可能です。
厚みもわずか22mm(本体のみ。金具にて厚みは増します。)。
軽量・スリムで目立ちにくくスタイリッシュなこのスピーカーは、以下のようなシーンに最適です。
- 会議室のスクリーンサイドに設置して、マイク音声の拡声やコンテンツの視聴、リモート会議に。
- カフェやアパレルショップ、雑貨屋さんなどの店舗に設置してBGM用に。
- チャペルでの結婚式の音楽再生や音声の拡声に。
- デジタルサイネージのディスプレイサイドに設置して動画コンテンツ再生に。
- リビングルームでTVの横やリアに設置しても邪魔にならないのでホームシアター用に。
- 美術館や博物館の展示品説明音声再生や環境音楽に。
- 意匠にこだわるホテルロビーでの音楽再生に。

なお、壁掛設置するための金具も付属しています。
肝心の音は?
BEC AI-100の音は中高域がくっきり聴こえる印象です。アナウンス音声を聴いてみるとセリフが明瞭で疲れず聴きやすい音声だと感じました。
一方で低音は苦手です。このハウジングの細さを考えれば十分に鳴っているのですが、しっかりとした音楽再生を期待すると低域が物足りなく感じられます。
単体では人の声やBGMといった使い方が合っていますが、別途サブウーファーを追加することで、中高域の明瞭な音声にしっかりした低域が追加され音楽再生でも不満はありません。
迫力のある音を聴きたいけれど大きなスピーカーを設置するスペースがない場合など、BEC AI-100とサブウーファーの組み合わせはぴったりです。
ラインアレイスピーカーのため指向角は縦方向に狭く横方向に広い特徴があります。公称値としては垂直40°×水平160°となっています。この特徴から広いステレオカバーエリアを持ちつつ、天井や床による反響が抑えられます。また、BEC AI-100は線音源を持つスピーカーと言えますので、距離減衰も少なくなり比較的広い範囲に音を届けることができます。

ラインアップ
AI-100は本体の高さが1010mmとほぼ100cmです。同じシリーズに、AI-70とAI-120があります。それぞれ高さが710mm、1210mmです。AI-70とAI-100はスピーカーユニットを3台内蔵しています。AI-120はスピーカーユニットを4台内蔵しています。

まとめ
- BEC AI-100は超スリムで軽量なのに、人の声は満足に聴こえるスピーカーです。
- サブウーファーを追加することでしっかりと音楽再生もできます。
- ラインアレイ構造により、カバーエリアが広く減衰しにくい特徴があります。
- 意匠面でスピーカーの設置が躊躇われる場所や洗練された空間で、BGMなどを再生するのにおすすめです。
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